昭和の時代のワンショット

vol.38 グラフィティ あ・つ・ぎ-05

昭和6年頃の幸町の商店街。木造の家と商店が何軒も連なっている様子がわかります。

相模川とともに栄えた厚木の商業

 古き良き時代の厚木を写真で振り返るこの連載。 今回は生まれも育ちも厚木という“生粋の厚木っ子” で、現在旭町に店を構える「望月商店」社長の望月喜代志さんから、昭和初期の貴重なお写真をお借りしました。
 望月さんは大正8年創業の老舗酒屋「望月商店」 の3代目。現在の店舗は旭町にありますが、望月さんが18歳になるまでは小田急線のガードと県道 601号線が交わる幸町で店を営んでいました。当時、駅前にはまだ建物が少なく、相模川に沿った本町(現在の東町)から南の仲町一帯が厚木の街の中心でした。望月商店の周辺には自転車屋、履物屋、質屋、小物問屋、魚屋などが立ち並び、とても賑わっていたそうです。
 またそのころは相模川に屋形船を浮かべて遊ぶ、 厚木の遊船会(鮎漁)も盛んで、商店とともに料亭や居酒屋など飲食関係の店が軒を連ねていました。 本町商店街は厚木銀座として栄え、花街としての華やかさが漂っていた時代です。望月商店にも芸者さんがよく買い物に訪れていたのだとか。当時の賑やかな情景が目に浮かびますね。
 時代とともに移りゆく厚木の街並み。「いつの時代も 厚木はいい街だった」と振り返る望月さんは現在厚木市商店会連合会の副会長、厚木みなみ商工クラブの会長を務めるなど街のさらなる活性化に一役買っています。望月さんの「厚木愛」は昔も今も変わりません。

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