厚木珈琲時間

1 ダンケ珈琲店

目覚めると既に11時。「最近忙しかったなあ」ベットから立ち上がり窓を開ける。冷たい風が頬に触れた瞬間、ふと「ダンケ珈琲店」を思い出した。以前お客様との打ち合わせでたまたま寄った厚木の喫茶店だ。

 

店内は落ち着いた明るさ。クラシカルな雰囲気。味わいのある木材で作られた床・テーブル・カウンター。黒皮の椅子はシック。カウンター席の正面にはカップとソーサーがずらりと並ぶ。「バターブレンドコーヒー」の文字。コーヒーを飲んだ時の感触などを思い出す。気が付くと、私は何冊かの小説をバックに詰め込んで「ダンケ珈琲店」へ向かっていた。

 

地下への階段を降りる。「いらっしゃいませ」奥の部屋の大テーブルの席へ座った。するとガラスの彫刻が組み込まれた建具に目が行った。「細かいところまで気がきいているのね」迷わず「バターブレンドコーヒー」を注文する。「どのカップで飲まれますか?」迷っていると、スタッフの女性が丁寧に説明をしてくれた。ずらりと並ぶカップやソーサーは、マイセンなどの老舗ブランド。私は青色が映える大倉陶園のブルーローズを選んだ。バックの中から小説を取り出す。コーヒーの香りが店内に拡がり、選んだカップでコーヒーが席へ運ばれてきた。ひとくち口に含む。まろやかでコクのある味わい。「焙煎後の熱いうちにバターを染み込ませた豆で入れているんですよ」とスタッフの女性。喧騒を忘れゆったりとした時間が流れた。読みかけの小説も読み終えた。残りを飲もうとしたが空だ。「違うカップでまたこのコーヒーを飲みたい」私はこの喫茶店に魅了されていた。「厚木には他にもこのような喫茶店があるのかしら?」

 

 

「厚木珈琲時間」を堪能しに、また訪れることを心に誓った。

 

▲バターブレンドコーヒー650円

 

ダンケ珈琲店
厚木市中町4-14-5 B1F ☎︎046-225-8555
[営]日・月・祝 10:00〜19:00、水・木・金・土 10:00〜21:00  [休]火曜日

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