リンクボールの産地訪問

リンクボールの産地訪問③おじゃまします『Shonan Green Caviar』

Shonan Green Caviar(神奈川県藤沢市)

関東初、海ぶどうの養殖に成功。
新たな名産品を目指す「湘南グリーンキャビア」


 教えてもらった住所を頼りに辿り着いたのが、周囲を山々に囲まれた藤沢市長後の井上農園。井上農園さんといえば、代々続く地元の果樹農家として、フルーツ以外にも季節の野菜や家畜なども育てている地元では有名な農家。海のものを育てている感じはあまりしませんが、実はここの農場の一角に、湘南海ぶどうを養殖しているShonan Green Caviarの大きなプールがあります。「元々ここはバブル絶頂期の時代に子ども達が遊ぶためのプールだった場所なんです」そう話すのは、Shonan Green Caviar代表の黒澤浩一さん。バブルの遺産となってしまったプールを譲り受け、リノベーションして養殖場を作ったのだそう。そもそも「海ぶどう」を育てようと思ったのは、ご自身が元がん患者で余命宣告を受けたことがきっかけといいます。

 

 「フコダインという抗がん剤の成分の一つになっている粘性を生み出す成分、これが海ぶどうにはたっぷり含まれていることに着目しました。その他にも栄養成分が多く含まれている海ぶどうを湘南の新しい名産にしたいと考えています」。

 

 引地川の地下水を汲み上げ、人口海水で昨年9月から生育研究を繰り返し、今年2月に厳冬期を越したことを確認。苦労に苦労を重ね、ついに今年の3月、「湘南の新名物」としてデビューした湘南海ぶどう。湘南産は沖縄産よりも流通日数がかからないため、海水を吸うことが少なく、海ぶどう本来の味が楽しめるのだとか。また、価格も沖縄産と比べると安価なのも魅力です。「地元のレストランや和食の名店、ホテルなどでも地元食材として利用していただいています。ぜひシャキシャキ、プチプチの食感を一人でも多くの方に味わって欲しいですね」。

 

 黒澤さんには大きな目標があります。それは海ぶどうを関東圏に普及させ、同時に衰退している都市型農業の再生を湘南で目指すこと。「私の事業が成功すれば、若い方たちに新たなビジネスとして農業に挑戦してもらえる、そんな期待も込めています」。

 

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